
印刷物による情報発信がますます多様化するなか、ひとり一人に合わせたメッセージを届けられる「バリアブル印刷(可変印刷)」が注目されています。DMや会員向けのお知らせ、キャンペーンツールなど、多様な用途で活用が広がっています。今回は、バリアブル印刷のメリット・デメリットを整理し、導入時のポイントについてご紹介します。
バリアブル印刷のメリット
●一人ひとりに響く内容を届けられる
宛名や属性、購買履歴などに応じたパーソナライズが可能なため、受け手の関心を引きやすくなります。DMの開封率やレスポンス率を高めたい場面では、特に大きな効果が期待できます。
●業務効率の向上
個別対応のメッセージや宛名ラベルを手作業で貼付ける必要がなく、印刷の段階でまとめて処理できるため、封入・封緘作業の負担を軽減できます。
●小ロット・多品種展開に最適
オンデマンド印刷と組み合わせることで、在庫リスクを抑えつつ、必要なタイミングで必要な部数だけ印刷することが可能。柔軟で無駄のない運用を実現できます。
バリアブル印刷のデメリット
●データの準備が必須
パーソナライズには正確なデータが欠かせません。顧客情報の精査や差し替え用素材の整備など、事前準備に手間と時間がかかる場合があります。
●レイアウトの制約があることも
差し替え内容によって文字数や画像サイズが異なるため、可変部分を考慮した設計が必要です。特に情報量の多いコンテンツでは、バランスをとる工夫が求められます。
●単価が高くなるケースもある
大量印刷に比べると、データ処理やオンデマンド印刷のコストが加算され、単価が割高になることも。用途に応じた選定が重要です。
導入時のポイント
●目的とターゲットの明確化
誰に、どんな情報を届けたいのか。バリアブル印刷の強みは“適切な人に、適切なメッセージを届ける”ことです。ターゲット設定と目的の明確化が成功のカギとなります。
●データの整備と管理体制の構築
差し替えに用いる情報の精度が成果を左右します。表記の揺れや誤記がないか、データの正確性を丁寧に確認し、管理方法も整えておくことが重要です。
●専門知識のある制作チームとの連携
バリアブル印刷は通常の印刷とは異なる設計や処理が必要なため、経験豊富なパートナーとの連携が成功への近道です。印刷だけでなく、データ設計や運用サポートまで対応できるチームを選ぶと安心です。
まとめ
バリアブル印刷は、「情報を届けたい相手」を起点に設計される、非常に効果的なコミュニケーションツールです。その効果を最大化するには、目的・データ・制作体制の3点をしっかりと押さえることが欠かせません。パーソナライズされた情報で、印刷物にさらなる価値を加えてみてはいかがでしょうか。
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