挨拶状の基本的な構成と例文

挨拶状は、お祝いやお礼、お知らせなど、さまざまな場面で気持ちを伝えるための大切なツールです。相手に失礼なく、かつ自分の伝えたいことを明確にするためには、基本的な構成とマナーを押さえることが重要です。

挨拶状の基本的な構成要素

どのような挨拶状であっても、以下の要素を盛り込むことで、丁寧で分かりやすい文章になります。

  • 頭語(とうご):手紙の書き出しに用いる言葉です。「拝啓(はいけい)」や「謹啓(きんけい)」などが一般的です。相手への敬意を示すためのもので、結語(けつご)とセットで使われます。
  • 時候の挨拶:季節に応じた挨拶の言葉です。時候の挨拶は、相手の安否を気遣い、本題に入る前のクッションのような役割を果たします。例えば、夏であれば「盛夏の候」「厳しい暑さが続いておりますが」などがあります。
  • 主文:挨拶状の本文であり、最も伝えたい内容を記述する部分です。用件を簡潔に、しかし具体的に記しましょう。
  • 結びの挨拶:相手の健康や発展を祈る言葉、今後のお付き合いをお願いする言葉などを述べます。
  • 結語(けつご):手紙の結びに用いる言葉で、頭語と対応しています。頭語が「拝啓」なら「敬具(けいぐ)」、頭語が「謹啓」なら「謹白(きんぱく)」などが使われます。
  • 日付:手紙を書いた日付を和暦または西暦で記入します。
  • 署名:差出人の氏名を記載します。
  • 宛名:受取人の氏名や会社名を記載します。

挨拶状の例文:転勤の挨拶状

ここでは、ビジネスシーンでよく使われる転勤の挨拶状の例文をご紹介します。

 

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます

平素は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます

さて 私こと このたび〇月〇日付で〇〇部へ異動することになりました 

〇〇在任中は 皆様には公私にわたり大変お世話になり 心より感謝申し上げます

至らぬ点も多々あったかと存じますが 皆様の温かいご指導とご支援のおかげで

無事に職務を全うすることができました

今後は新任地にて これまでの経験を活かし 一層精進してまいる所存でございます

何卒 今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます

末筆ではございますが 皆様の益々のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます

まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます

                                敬 具

  令和七年六月十七日

                           〇〇〇〇(ご自身の氏名)

                           株式会社〇〇〇〇

挨拶状作成のポイント

  • 簡潔に、分かりやすく:伝えたいことを明確にし、冗長な表現は避けましょう。
  • 誤字脱字の確認:送る前に必ず確認し、失礼のないようにしましょう。
  • 手書きと印刷:正式な場面では手書きがより丁寧とされますが、枚数が多い場合は印刷でも問題ありません。ただし、一言手書きのメッセージを添えるなどの工夫も有効です。
  • 送付時期:適切なタイミングで送付することが大切です。

 

シーン別!挨拶状の書き分け

挨拶状は送る相手や目的に応じて、表現を使い分けることが大切です。

  • お礼状:感謝の気持ちを具体的に伝え、今後の関係に繋がるような言葉を添えましょう。
  • お祝い状:相手の成功や幸福を心から喜び、今後の発展を祈る言葉を選びましょう。
  • お知らせ状:変更点や告知内容を明確に、かつ丁寧に伝えることが重要です。

 

※このイラストはchatGPTさんに作成してもらいました!

心のこもった挨拶状で人間関係を豊かに

挨拶状は単なる形式的なものではなく、相手への配慮と感謝の気持ちを伝える大切なコミュニケーションツールです。心を込めて作成することで、より良い人間関係を築き、維持していくことに繋がります。

この基本的な構成とポイントを押さえることで、様々な場面に応じた挨拶状をスムーズに作成できるようになるでしょう。

 

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